本校は、国道227号線から南方へ約7km進んだ、緑豊かな山々と穏やかな丘陵に囲まれた美しい農村地帯にあります。日本最後の和式築城として名高い館城跡を近くに臨むこの地で、児童たちは自然と歴史が織りなす環境の中で、ふるさとへの誇りと愛着を育みながら、素直で伸びやかに成長しています。
令和7年度を迎え、本校は25名の児童と14名の教職員が一丸となり、「Well-beingの実現に向けて、自己調整しながら行動できる子どもの育成」を重点教育目標に掲げ、新たな一歩を踏み出しました。急速に変化する現代社会を生き抜くためには、自らの価値を認め、自己肯定感を高める教育が不可欠です。私たちは、一人ひとりの力を最大限に引き出し、未来を切り拓く子どもたちの育成に向けて、真摯に教育活動を展開してまいります。
また、本校では子どもたちの「成長の実感」、教師の「充実感」、保護者の「安心感」、そして地域の「連帯・協働」という四つの「わ(輪)」を大切にし、学校に関わるすべての皆様にとって「わくわくする魅力的な学校」を目指しています。「強さとしなやかさを持ち、自己調整ができる子ども」の育成に向け、教育の質をさらに高め、安心して楽しく学べる環境を整えてまいります。
さらに、本年度より本校は町の「小学生体験留学」の受け入れ校として指定されました。この取り組みでは、最大2週間の体験留学を通して自然や人との触れ合いを深め、本校の児童と体験留学生が互いに学び、成長する機会を提供してまいります。これも地域とともにある学校づくりの一環として、大切に育んでいきます。
本校の特色である少人数教育を活かし、児童一人ひとりの個性や可能性を丁寧に引き出すとともに、教職員と地域の皆様との温かなつながりを深めていきたいと考えています。また、ホームページを通じて子どもたちの活動や学校の魅力を積極的に発信し、多くの皆様に学校の姿をご覧いただければ幸いです。ぜひ、館小学校の歩みにご期待ください。
皆様の温かいご理解とご支援を、心よりお願い申し上げます。
厚沢部町立館小学校 校長 大滝 英樹(おおたき ひでき)